B4 → 修士 → 博士と進むにつれて、テーマ選択・時間の使い方・研究の進め方の自由が増えていきます。そして自由が増えるほど、引き受ける責任も増える——鈴木研の学年観は「責任の二軸モデル」です。横軸に研究責任(Research Responsibility)、縦軸に共同体責任(Community Responsibility)。学年が上がるとは、この平面を右上へ進むことです。
| 学年 | ベースライン | 意味 |
|---|---|---|
| B4 | 1周完走 | 研究サイクルを1周、経験しきる |
| Master | Original 1本 | 筆頭論文を1本投稿する |
| PhD | 軸 + 文化 | 研究軸の定義と、文化の継承 |
これはオプションではありません。ベースラインです。
戦略は四半期(90日)単位で設計します。1年の研究の道のり(テーマ決定から論文提出まで)を Q1〜Q4 に分割し、四半期ごとに構造を見直す——Quarter Plan は進捗報告の書類ではなく、思考構造の可視化の道具です。
なぜ90日か:研究は長距離走ですが、設計は短距離で行うべきだからです。短い区間なら、構造のズレにすぐ気づけます。B4のゴールは完璧ではなく「1周の経験」——90日単位の設計がそれを支えます。
そして動く前に、現在地を特定する(Identity Snapshot — YOU ARE HERE)。曖昧な現在地では、前進は設計できません。
→ Quarter Plan の使い方・テンプレート・学年別ロードマップは Lab Tools「Quarter Plan」で詳しく解説しています。
B4は研究だけやっていればいい年ではありません。院試・就活・授業という外的イベントが研究を圧迫します。だから締切から逆算して設計します。
| 四半期 | 目標 | 注意 |
|---|---|---|
| Q1(4-6月) | テーマ固定 | カリキュラム(授業)と並走する |
| Q2(7-9月) | Framing | 院試・就活が研究を圧迫する時期 |
| Q3(10-12月) | Figures | 図を確定させる |
| Q4(1-2月) | 卒論まとめ | Thesis 提出 — 1年の研究を1周完走 |
典型的な崩れパターンは4つ:①院試で停止 ②詰まって沈黙 ③完成待ちで共有しない ④全部同時進行で崩壊。Quarter Plan はこれを防ぐための装置です。
なお、評価されるのは「結果」ではありません。理解度・論理的発表力・質疑応答・資料構造——いずれも構造的思考の副産物です。1周を完走すれば、スキルは付いてきます。
M2の現実:9月に初稿、11月に中間発表、1月に提出締切。時間は急に消えます。だからM1で設計するのです。
"Axis-less PhDs will drift." — 軸がない博士は漂流します。